7.イオンマイグレーションの防止方法

マイグレーションは、金属のイオン化、移動、析出の3つの現象によって生ずる、すなわちマイグレーションを防止するには、以下の3つの方法が考えられる。

@ 金属のイオン化をなるべく少なくする(材料のイオン化度を変える)
A イオン化した金属を移行させない(移動を促進するイオンや水分をなくす)
B 金属の析出をしにくくする(イオンを途中で捕捉する)
 
7.1 封止による方法
(1) 水の吸湿性または吸着性の低い樹脂で、回路をコートまたはモールドする。
(2) 回路を真空または乾燥ガスを封入した密閉容器を用いる。
(3) 常に温度が一定か、換気を行うなど高湿度雰囲気が生じない装置の設計とする。
 
7.2 材料による方法
(1) マイグレーションが起こりにくい材料を使う(Au、炭素など)。
(2) 金属を合金化する(Ag-Pd系またはAg-Cu系で確認済み)。
(3) ペーストでは耐湿性のよいバインダー樹脂を使う。
 
7.3 その他の方法
(1) イオン性不純物の除去
(2) イオン補足体の添加
(3) 封止樹脂などのPHをコントロールする。
(4) 撥水性材料でコートする。
 
7.4 製品製造後 <応急的>
(1) 完全密閉真空パッケージ封止(放熱に注意)
(2) 昼夜連続運転(使用時の温湿度を変化させない)
(3) 丁寧な換気・乾燥(湿度の上昇を防止)


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