Vol.768 10.May.2019

Windows10への道(1)

W Windows10への道(1)〜ハードの組み立て

by fjk

 Windows7(以後win7)は令和2年(2020)1月14日にサポートが切れる。我が家にはメイン使用のディスクトップwin7マシンが2台(女房用と自分汎用)ある。そこで、令和の初仕事としてWindows10(以後win10)へ移行することし、ハードも古いのでwin10でクリーンインストールすることにした。今回はそのうちの1台目の例を紹介する。
 1台目は自分用のwin7マシンで、2008年にFIRECODERを取り付けEDIUSで動画編集に利用しているVistaマシンの代換えとしても使いたいので、動画編集にも耐えうるWin10マシンとして、Z390チップセットと安価なi5-9400F(65W)+グラフィックボードで組み上げることにした。
 マザーボードでの注意は、8000・9000番台CPU(G8・9世代、CoffeeLake)と7000番台(G7世代、KabtLake)及び6000番台CPU(G6世代、Skylake)は同じLGA1151だが、ピンの使用方法が異なるので互換性がなく、8・9世代の対応チップセットはZ390、B365、Z370、H370、B360、H310となる。
 ストレージは高速のM.2メモリ(データ格納用HDDは後日準備予定)、グラフィックは画像編集向きのRadion-RX570、メモリはDDR4-2666-8GBを2枚刺しで16GB、OSはWindows10-pro、ケースと電源はANTEC製とした。ドライブは手持ちのDVDドライブを利用する予定なので未購入。
 組立およびwin10のインストールにはアスクのページを参考にさせていただいた。

1.パーツの選定と購入
パーツは近くのパソコンショップおよびネット(連休でも即納でした)で以下のものを入手した。CPUはi7-9700Kを当初考えていたが、別途グラフィックボード使うことで、グラフック機能が無く安価で低消費電力のi5-9400Fにした。トータル\131,860となったが、それなりの性能を持つマシンになりそうである。このクラスのCPUには冷却効率の良いCPUファンが必要かと思われるが、CPUに付属のリテール(純正)ファンで、しばらくは試してみることにした。
CPU Intel i5-9400F BOX \21,384  
揃えたパーツ
M/B ASUS PrimeZ390M-plus \18,144
Graphic AMD Radion RX570 \16,853
メモリ Crucial CT2K8G4DFS8266(16G) \17,064
M.2-SSD Samsung MZV7S500BIT(500G) \14.980
OS Micrsoft Windows10-Pro \22,464
Case ANTEC P5(マイクロタワー) \7,490
Power ANTEC NeoECOGoldNE750G \13,481
2.CPUの取付
基板の組立は、高さの低い部品から取り付けるのが原則だが、メモリを先に取り付けるとCPUの取付ファンの取付がしにくくなることがあるようで、今回はCPU及びCPUファンを先に取り付けることにした。短絡防止と静電気対策のためマザーボードの包装に使われているプラスチックケースをマザーボードの下に引き、CPUソケットを持ち上げ、CPUの切り欠けとソケットの出っ張りが合うように位置を合わせ、CPUをLGA1151ソケットの中に乗せ、蓋を閉めてCPUを固定した。
PrimeZ390M-plusマザーボード i5-9400Fのセット(切り欠けに注意)
3.CPUファンの取付
リテールのファンでCPUにあたるところには熱伝導性グリースが塗られているので、そこを触らないように、CPUの上にのせる。4つの固定ピンを基板の穴にパチンというまでシッカリ押し込み、基板の裏にピン先が充分に出ていることを確認(外すときはピンを左に回するとゆるむ)。
ファンのピンが裏まで出ているか確認 固定したCPUファン
4.メモリの取付
Z390M-plusには4枚のメモリカードを刺すことができるが、通常は同じもの2枚セットで使う。スロットには組合せでメモリを差すスロットが(順番も)決まっているので、今回は優先スロットのA2、B2スロットにメモリカードを差し込んだ。
4つのメモリスロット DDR4-2666メモリ2枚を優先スロットに取付
5.M.2SSDメモリの取付
Z390M-plusには2枚のM.2メモリを刺すことができるが、発熱を考慮し、CPUより遠いPCIx4用のスロット1に取り付けた。メモリの取付前にはメモリサイズに合わせて固定用スペ--サを取付、その後、メモリを差し込んでマザーボードに付属のネジで固定した。
高さを合わせるためスペーサを取付 サムソンM.2メモリ(500GB)を取付
6.ケースに電源の取り付け
ANTECのP5は電源が下部置きで、ケース底部には電源用にメッシュ付のエアーインテークがあるので、電源ファンを下に向けてNeoECOGoldNE750Gを取り付けた。
ケース底部(メッシュ付) NeoECOGoldNE750G(750W)電源を取付
7.マザーボードの取付と配線
ANTEC P5ケースの内部 足りないMB用スペーサを追加
マザーボードの取付と配線(+電源8P) 裏面配線を有効に活用
8.グラフィックボードの取付
Radion RX570グラフックボード グラフィックボード取付(+PCI用8P電源)
9.組立のテスト
 動作テストを行う前に、もう一度パーツの取付および配線を確認!!。
 ディスプレィ、マウス、キーボードを繋ぎ、電源On後、キーボードのDELキーを押すと、UEFI画面が表示されれば組立完成である(表示されない場合は、速やかに電源をOFFし再確認)。
 UEFI画面では接続したCPU、メモリ、グラフィックボードなどが正しく動作しているか確認し、温度37℃と安定している。途中で部品を何度か組み替えたりしたが、組立には約3時間を要した。
UEFI BIOSの起動画面 詳細設定はアドバンストモードで
10.OSのインストール
 OSのインストールには、@DVDを利用する方法と、AUSBメモリを利用する方法がある。購入したwin10にはメディアが付属しているが、最新版のwin10をインストールするにはネットでアップデートする必要があり、Aの方法で行う方が早くなる。Aの方法を行うには、
 (1) 8GB以上のUSBメモリを準備する(古いデータは全て消去される)。
 (2) 別マシンで(https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10)にアクセス
 (3) 画面の指示に従うと、メディア作成ツールがUSBメモリに作製される。
 (4) 出来上がったUSBメモリをパソコンに差し込み、ネットに接続し、電源をONにする。
・ライセンスの入力は後でも出来るが、ネット接続した状態で入力した方が手続きが簡単。
widows10ダウンロード画面 「別のPCのインストール・・」を選択
USBメモリを差し込んで・・ インストール開始画面
画面の指示に従いインストール中 Windows10のインストール完了
11.各ドライバーソフトのインストール
通常は、マザーボードやグラフィックボードに付属DVDで各ドライバーをインストールする必要があるが、今回はネットに接続し、Q-Installerを使うことで、DVDドライブを使うことなく、ドライバーがほぼインストールされたようである。OS入手からインストール完了まで約60分でした。
Q-Installerの設定画面 高解像度グラフィックも・・


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