Bugfireさんお勧めのOCRソフトであるProgramListOCR(808Midwayさん)を使って、ダンプリストやBASICプログラムリストの取り込みを試みる。
ProgramListOCRはOCRエンジンとしてTesseract、GUIフロントエンジンとしてgImageReaderを組み合わせ、さらに808Midwayさんが(PC6001-)BASICおよび16進ダンプをOCR学習させたもので、PCxx01系のBASICやダンプリストの読み込みが強化されている。
ダウンロードしたProgramListOCRsetup.exeファイルをクリックするとインストールが開始される。その後、[スタート/PronramListOCR/gImageReader]を選択するとソフトが起動する。
ProgramListOCR起動画面 |
最初は、マニュアルが詳しくなくチョット戸惑ったが、少し使ってみると、以外と簡単にダンプリストやBASICプログラムリストがほぼ正しく認識・取り込めた。さらに、画像補正や様々な設定が可能で、OCRで〈ダンプ)リストの取り込みツールとしては申し分ない(最良)。
ダンプリストの認識例 | 認識結果 |
BASICリストの認識例 (誤認識が幾つかあるが修正は容易) |
DumpListEditorで修正中 [ダンプリスト] (「8」を「B」と認識、1カ所) |
DumpListEditorで修正中 [BASICリスト] (改行位置、カタカナ、・・) |
PasoconminiPC8001では本物のPC8001と異なり、プリンタや外部メディアへの書き出しが行えないが、内蔵SDカードの疑似テープにのみ、データの記録・読み込みができる。なお、ファイルの形式は「シーケンシャルファイル」のみである。データーファイルを使用するには、
OVERWITEモードでは書込み後のPOSISIONは常に0%(先頭)となるが、APPENDモードでは常に100%(末尾)となる。テストプログラムを実行してみると判るように、OVERWITEモードでは常に新しいデータのみが記録され、APPENDモードを使うと入力データが順に記録される。
データの読み込みは、OVERWITE時は常に「先頭」に設定しておく必要があり(「末尾」では読み込めない)、APPENDモード時はデータがあるだけ読み出しが可能である。しかし、テープが末尾の状態で読み出しを行うと、フリーズ状態(ずーっと読出中。エラーとならない)となる(STOPで解除できるが・・)。残念ながら、N-BASICではこの状態を見つけることができないようなので、注意が必要(MEDIAの画面には0%とか100%と表示されているのだが・・)。
これに対応するには、以下の方法が考えられる。
※ ファイル読み出し時のフリーズはcloadコマンドでも起こるが、f9で再度ファイルを選択するとPOSISIONが0%に巻き戻され(Rewind)、読み込むことができる。データの読み出し時も同様で、f9で巻き戻しすと、フリーズが解除され、データの先頭から読み込みが継続される。
※ データとしてカンマなども使いたい場合はLINEINPUT文を利用し、文字入力データは「”」(ダブルクォーテーション)で囲んで入力しないと、読み込み時にエラーとなる。
10 ' Data File R/W Test 100 INPUT"1:load.2:save";K 110 ON K GOTO 200,300 120 GOTO 100 200 '-- datq load 210 INPUT#-1,A,B$ 220 PRINT A,B$ 230 GOTO 100 300 '-- data save 310 INPUT"Num,Str";C,D$ 320 PRINT#-1,C,D$ 330 GOTO 1000 |
10 ' Data File R/W Test(2) 100 INPUT"1:load.2:save";K 110 ON K GOTO 200,300 120 GOTO 100 200 '-- datq load 210 INPUT#-1,A,B$ 220 PRINT A,B$ 230 GOTO 100 300 '-- data save 310 INPUT"Num";C 320 LINEINPUT"Str? ";D$ 330 PRINT#-1,C,D$ 340 GOTO 100 |
記録・読み出しテスト(1) mashn1.cmt(zip) |
記録・読み出しテスト(2) mashn2.cmt(zip) |
●APPENDモードで書込み後(Position=100%)、データを読み出す場合は、f9でPositionを先頭に戻してから読み出すこと。
● 書き込まれたデータはPCMフォルダーに記録され、windowsパソコンで見ることができる。
※ 【重要!】SDカードを挿入するとフォーマットメニュが出るが、絶対にフォーマットしないこと!!
★ セーブしたデータの1行毎に、ヘッダーとして6つの「9CH」と「20H」があるが、この部分をエディッタで(置換機能などを使って)消去すると、データのみが得られ、プリンタで印刷も可能である。この方法は、PasoconMiniPC8001から電子データとしてデータを取り出せるの方法の一つである。