PCB(プリント基板)を綺麗に切断するため、w230-d180-h90mmとコンパクトなミニテーブルソー(NoveLife、13.900円)を購入した。同品は購入時期で仕様が異なるようで、入手したものは電源プラグは日本仕様の2P、刃の上下が可能(BOX内に刃を収納可)、回転速度は固定(Max10000rpm)。ガラスエポキシ基板切断用のダイヤモンド刃を含む3枚の刃が標準で付属。ガイドが両持2点固定なので基板を直角に切断でき、切断面も綺麗。刃高は最大20mm(材料厚は1/2、刃A)。なお、15.9-20mmの変換アダプターがあると使える刃が多くなる。刃の交換は、天板を外し、回転軸の穴にドライバーを差し込み、軸を固定して行うが、慣れるとこの方法が便利。集塵口には水道用25mmネジ付きエンビパイプがピッタリ合う。類似のPCBカッターであるK-111(HOZAN)はガイドが片持ち、合金刃は別売り。
基板の切断作業中 | カッター刃の交換風景 |
紙フェノール基板(A刃、右は切断面) | ガラスエポキシ基板(@刃、右は切断面) |
前号(abc817)でPC8001が動作することを確認したが、画面がモノクロで、色がないPC-8001は物足りない。しかしPC8001のカラー出力はデジタル(TTLレベル)で、周波数は15KHzでminiDsub15ピンのアナログVGAのモニタでは表示できない(まだ、15kHz対応のモニタもあるようだが)。そこで、15kHzから31kHzに変換するアップコンバータを使うと、今時のよくあるモニタでカラー表示ができそうである。今回用いたアップコンバータは安価で入手しやすいGBS8200(2000円程度)で、GBS8220はVGA出力が2つあるだけでほとんど同じ。KUNINETさんのページを参考にさせて頂きました。GB8200をPC8001で利用する時に注意すべき点は、
H/V混合信号はX-NORゲートIC(HD74LS266)で実現できるがプルアップ抵抗が必要なので、TC4030(XOR)の2ゲートを用いた。負論理でTC4081(AND、TC4030とゲート配置が同じ)を使ってもよい。
GBS8200のVGA出力をモニターに接続し、5V2AのACアダプタを用い、GBS8200とPC8001の電源を入れたところ、PC8001の起動画面が表示され、簡単なBASICプログラムを作成・実行したところ、カラーの表示も、ちらつくことなく、綺麗に表示できた。
全て問題が無いように思えたが、width 80,25を実行したところ、画面の同期がとれなくなった(文字数に関係なく25行表示時のみ)。前号のモノクロ表示では25行表示でも問題がなかったのだが、原因はよく分からない。自動スキャンでも改善せず、課題が残った。
GBS82XXは15K〜31kHzまでの信号に対応するので、PC8001だけでなく古いパソコンやファミコンなどのゲームマシンでの利用例も多く便利なボードである(同期信号分離用にLM1881Nが必要な場合もある)。
GBS8200 コンバータ | PC8001のカラー出力 |
HVsync混合回路 | HVsync混合回路図 |
カラー表示回路を接続 | 混合同期信号(上)、赤信号(下) |
PC8001カラー表示画面 | 25行表示にすると・・・ |