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1Ω以下の低抵抗(0.10〜0.47Ω)を購入し、確認のため手持ちのテスター(MS8221C)で測ってみると、数値が安定せず、小数点以下は1桁までしか表示されなかった。MS8221Cの仕様を確認すると、抵抗の最低測定レンジが200Ωで、桁数は4桁(0.1Ω)となっている。仕方が無いので低抵抗値を0.01Ωの精度で測定できるテスターがないか調べてみると、秋月電子でDE5000(6,980円)が見つかり、入手した。DE-5000を使うと20Ωレンジで分解能は0.001Ωで、小数点以下3桁で測定できた。
なお、測定用プローブ(たとえばTL-21テストリード[780円]など)はオプションなので、本体とは別に購入する必要がある。。
※ 別売のバナナプラグ付コード(バナナプラグ⇔みの虫クリップ)[通販コードC-05071]を用いることにより、大型の部品やリードの短い部品を簡単に測定できる。
※ 別売のチッププローブ(TL-22 SMD M-06267)を用いることにより、表面実装部品を簡単かつ高精度で測定(4線ケルビン接続計測)できる。
abc844で、一応Bトレインを走行させることが出来たが、列車の動き出しが悪く、走行も不安定である。そこで、その原因を調べるためオシロスコープでモータドライバーTB6643KQ端子の波形を確認した
BD6643KQブロック図 | オシロ波形測定位置 (黄はout1-2端子間) |
回路のテスト風景 (テスト時5VはUSBから) |
出力→ (黄・黄) OUT2→ (10V/div) IN1→ IN2 (5V/div) | ||
正常走行時の波形 | 逆進行時の波形 | |
TB6643KQモータドライバーの波形 |
正常走行ではスロープがある12Vの矩形波が出ているが、逆進行時は波形が大きく乱れている。そのため、逆走行が出来ない状態となっている。正常走行時の12V電源は走行中でも0.1Aも流れないのに、逆走行時は動かないのに0.4A以上も流れていた。さらにIN入力もノイズが加わり不安定である。
データシートをよく調べて見ると、PWMモード時は「走行−ショートを繰り返すように」とある。すなわち、IN入力は、通常Hで、走行入力にはLパルスを送る必要がある(負論理)。これはMCCでPWM polarityの設定でも実現出来るが、LED点灯も考慮し、RN1201抵抗入りトランジスタ(4.7kΩ)で信号を反転することにした。
その結果、モータ出力には綺麗な12Vの矩形波が得られるようになった。しかし、逆転のパルス信号を送ると、相変わらずモータ出力が得られなかった。TB67H450FNGにモータドライバーを変えても同じ。
ところが、モータ出力端子に接続したオシロスコープのプローブを外してみると、どちらの方向へも、ちゃんと列車が走行し、速度の可変もできるではないか(TB6643KQ、TB67H450FNG共にOK)
すなわち、オシロスコープのプローブの使い方が間違っていたのが、このトラブルの原因だった。多チャンネルのオシロスコープのプローブを利用していると、プローブのグランドが共通になっているため、プローブ経由で短絡状態になっていたようだ。プローブの測定場所を下図のようにすると、正/逆の両方で綺麗な矩形波が得られ、12V電源の電流値も0.1A以下であった。12V電源は電流制限付き安定化電源で、電流を最大0.5Aに制限していたので、ICなどを壊さずに済んだようだ。とんだポカでした。
オシロスコープではプローブの使い方に注意!! (当然ですが・・)
★OUT出力にはプローブのGNDを絶対に接続しないこと!!
正しいプローブ接続方法 | 抵抗入Trによる論理反転回路 | Bトレインの走行風景 |
OUT1→ (10V/div) OUT2→ (10V/div) IN1→ IN2 (5V/div) | ||
正進行時の波形 | 逆進行時の波形 | |
Bトレイン走行時のTB67H450FNGモータドライバーの波形(TB6643KQも同じ) |
※ モーターの逆起電力対策などのため、コンデンサも追加しています。
※ PIC16F18325のソフトはabc844のまま、変更なし。(TB67H450FNG回路はabc845と表記)
※ I2C端子は未使用(将来用に予約)。
※ 大切な列車を壊さないよう、列車走行前にDC12Vモータ(秋月、\200)でもテストしています。
TB6643KQを使った回路例 |
★TB6643KQの仕様 ・出力耐圧:50V ・最大電流:4.5A ・VM電源電圧:10〜45V |
TB67H450FNGモジュール(秋月)を使った回路例 |
★TB67H450FNGの仕様 ・出力耐圧:50V ・最大電流:3.3A ・VM電源電圧:4.5〜44V |
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