【第4日】 ローテンブルク→ヴィース教会→ノイシュバンシュタイン城→ミューヘン
この日は、本旅行のメインであるノイシュバンシュタイン城へ行く日である。天候が曇りでチョット心配であるが、ネットで現地の天候を調べてみると、回復方向にあるようだ。
ホテルは本館と新館(といっても古いが)があり、我々は新館に宿泊した。道路に面した2階の部屋で、眺めは良い。2階に上がるエレベータは通路側のドアはボタンを押さないと開かない(ドイツでは同様のエレベータはよくあるようだ)。朝食は本館の1階にあるレストランでバイキング。窓の外はタウバー川の景色を見ながら食事が出来る。貸切バスは宿の前で乗ることができた。ローテンブルクの旧市街にバスが入れるのは荷物の積み降ろしがある場合のみに限られているとのこと
バスはドイツののどかな農村地帯を南に向かう。ロマンチック街道は片側1車線のよくある道路で、郊外では80kmで走り、街に入ると30kmと遅くなる。またところどろろにロータリーがあり、慣れない人には通行が難しそう。バスはドナウウェールト(Donauworth)でドナウ川を渡る。ドナウ川の川幅もこの付近はそんなに広くない。
途中で再びサービスエリアにトイレ休憩をとる(ここは0.5ユーロ)。店の中には古いフォルクスワーゲンがおいてあり、日本語での説明の張り紙がされていた。モーツアルトの人形(とチョコレート)もあり、オーストリアに近づいている様に感じた。
途中で雨が降ってきたが、青空も見える。添乗員さんが言うには今年の気候は急に雨が降るおかしな気候だとのこと。シュタインガーデンにあるヴィース巡礼教会に着く頃には雨は既に上がっていた。
一見ドア風のエレベータ | 朝食のメニュー | のどかなドイツの郊外風景 |
ドナウ川 | 2度目のサービスエリア | 店内の様子 |
<ヴィース>〜ヴィース巡礼教会
ドイツ・ロココ建築の最高峰のひとつと謳われるヴィース巡礼教会は、1983年に世界遺産として登録された。ここに安置されているのは、涙を流し、病人を癒すと言われるキリスト像で、このキリスト像をひとめ見ようと各地から巡礼者が訪れるようになった。
山の中にある小さな教会だが、内部の装飾はすばらしく、さすが世界遺産。賽銭を納めてお祈り。教会からの周囲の景色も絵になる。
ヴィース巡礼教会が 見えてきた |
ヴィース巡礼教会 | 教会からの景色 |
教会の天井画 | 教会の祭壇(キリスト像) | 教会の前の道 |
<ホーエンシュバンガウ>〜ノイシュバンシュタイン城
緑が綺麗な車窓を見ながら走ると、遠くにアルプスの山々が見えてきた。ドイツの最南端で、もう少し行くとオーストリアとなる。天候は回復し、明るい日差しが指してきた。バスの窓からノイシュバンシュタイン城が見えてきたが、バスの窓越しの写真撮影は逆光で難しい。城に近づくにつれ、木陰の隙間からやっと城が見える状態になり、昼食予定のホーエンシュバンガウのCAFE KAINZに着いた。レストランの駐車場から見上げると、ノイシュバンシュタイン城がはっきりと見える。レストランではサラダと名物のロールキャベツを戴いた。
アルプスが見えてきた | バンヴァルト湖畔を走る | 城はもう少し |
レストラン駐車場から 上を見上げると |
昼食のレストラン | 名物のロールキャベツ |
ノイシュバンシュタイン城はロマンチック街道の南端に位置し、ドイツ国内だけで無く海外からも多くの観光客がやってくる一番の人気スポットである。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルともなったこの美しい城は、バイエルン王国の国王ルードヴィッヒ2世の命により1869年に着工したが、86年の王の死とともに建築はストップ。現在も多くの部分が未完となっている。ワーグナーの音楽に心酔していた王は、彼のオペラを上演するための「歌人の間」を造り、寝室や居間など至るところに『ローエングリン』や『パルジファル』などのオペラをモチーフにした壁画を描かせた。『タンホイザー』から着想を得た人工の洞窟まで造らせ、ここで一人妄想に耽っていたと言われている。黄金の天井が眩しい「玉座の間」には、重さ900kgを超える巨大な王冠の形をしたシャンデリアも。その美しい佇まいから白鳥城とも呼ばれている。城を見る人気のスポットはマリエン橋。
高台にある城に行く方法には、@歩いて登る(45分)、A馬車で行く(上り6ユーロ、下り3ユーロ、20分)、Bバスで行く(上り1.8ユーロ、下り1ユーロ、15分)の3通りあり、我々はバスで登ることにした。バスは撮影の人気スポットであるマリエン橋の近くまで行く。バス乗り場の前にはルードヴィッヒ2世が少年時代を過ごしたホーエンシュヴァンガウ城が見える。バス乗り場は混んでいたが、2本目のバスに乗ることが出来た。バスは舗装された山道を登り、マリエン橋の近くに着いた。下車後マリエン橋に向かうが、テーマパークの待ち行列のように混んでいた。やっとマリエン橋にたどり着き、橋の上でカメラを構えて写真を撮る。天候にも恵まれ、すばらしい写真を撮ることが出来た。
バス乗り場(左奥)と ホーエンシュヴァンガウ城 |
切符売り場 | バス乗り場から城がよく見える |
バスを降りると・ | マリエン橋は混んでいた | 白鳥城の周辺地図 |
ノイシュバンシュタイン城の見学は全て予約制で、5分毎に見学する時間が指定される。この指定時間内に入場しないと入場が出来なくなる。バスの到着が遅れ入場できなかったことがあり、添乗員はこのことを最も心配していた。入場券は現地でも購入することが出来るが、事前に予約した場合は予約時間の1時間前までにはチケットセンターに行く必要がある(Tさんが食事前に準備)。
時間が来たので城の中に入り、入り口で日本語ガイド付きイヤホンを受け取る。残念ながら場内は撮影禁止で、場内ガイドの人に従い、4階の「控えの間」、「王座の間」「寝室」「居間」、「洞窟」を見学し、主階段を登って5階の「歌人の間」に入る。未完成とはいえ、その豪華さには驚きを持って感激する。イヤホンを返却し、階を下りて、厨房、土産ショップを通り抜け、近代的なトイレを利用し、出口に出た。
馬車の落とし物が至る所にある、舗装された山道を歩いて下り、バスが待つレストランまで戻る。城を後に見ながらバスを走らせると、途中で道路縁で写真撮影を行っている新郎新婦が見え、反対側を見ると草原の中に教会がある。ドイツでも人気のスポットで結婚式を挙げるカップルも多いとのこと。さらに、田舎道をしばらく走り、再びアウトバーン(A95)に乗ってミューヘンに向かう。
バス乗り場やアルプ湖を望む | 真下から見上げる白鳥の城 | 城の正面は工事中 |
無料休憩所からの景色 | 混雑する入場ゲート前 | 右の回転バーから入場する |
入場チケット (時間指定) |
ここからマリエン橋が見える | 城の説明看板 (場内は撮影禁止) |
城内のトイレは近代的 | 下りは歩きで (臭い落とし物が多い) |
城の近くの教会 (新婚さんが撮影中) |
<ミュンヘン>
ミュンヘンに着く頃には周りは既に暗くなっており、道路はラッシュ時で混んでいるが、何とかバスはミュンヘン駅近くのゲルマニアホテルに着いた。ホテルにチェックイン後、夕食を摂るため夜のミュンヘンの街に歩いて繰り出す。ミュンヘンはドイツで3番目の大都市で、マナーが悪いのか、街の歩道はゴミがあふれていた(翌朝、清掃車が出て掃除していた)。
本旅行では、ミュンヘンは食事と宿泊のみの予定であったが、当初の予定より少し早く着いたので、レストランの予約時間まで、ノイハウザー通りをマリエン広場まで夜の散歩することになった。通りのショップはほとんど閉まっていたが、通りは人がいっぱいでごった返していた。街頭でお土産を売っている人や、楽器を奏でる人やグループも何人かいた。
夕食はビアホールとして有名なAUGUSTINERで店内は満席だった。メイン料理は大きな(川)魚料理で、トマトスープ、チーズケーキと共に味はさっぱりしていておいしかった。食後、同じ道を、途中カールプラッツ駅の地下街の中などを通ってホテルに帰る。
カールプラッツ広場 | カールス門 | ノイハウザー通り |
マリエン広場 | AUGUSTINERで夕食 | 大きな川魚の天ぷら |