【第5日】 ミュンヘン→ザルツブルク→ハルシュタット→ウィーン
この日の天気予報は雨となっているが、夜中には雨が降っていたのか、窓の外に見える道路は濡れているが、朝は雨が降っていない。ホテルの中2階にあるレストランで朝食を摂る。バイキング形式の朝食会場は混んでいて、日本の母娘のペアと一緒のテーブルで食事をする。この親子は昨日列車でミュンヘン駅に着き、今日は再び列車を使ってノイシュバンシュタイン城に行く予定とのこと。昨日のノイシュバンシュタイン城の天気は良かったが、決して朝から天気が良かった訳では無いと説明し、良い天気の恵まれることを祈る。そういえば、母と娘の組み合わせのペアは我々のツアーでも多いことに気づいた。父は留守番で結婚するまでは一緒に旅行するとのこと。
オーストリアの国境に近づくと雨が降ってきた。国境には検問所は無いが、最近の難民情勢に対応するためオーストリアからドイツに入る中東の人は道路横の白いテント内でチェックを受けるとのこと。我々は反対方向なので、国境で停まること無くオーストリアに入国する。入国直後のサービスエリアで3度目のトイレ休憩。この店でコーヒーを飲むと使ったカップがもらえると言うことで、コーヒーを飲んだが、もらったカップは高価なものではなさそう。オーストリアのトイレはドイツと同じ0.5ユーロで同額のチケットももらえるが、こちらのチケットもオーストリア国内のみ有効とのこと。
朝食にはソーセージ | 雨に濡れたミュンヘン市街 | アルプスを横目で・・ |
国境のテント(看板は?) | 国境近くのSA入り口 | SAのコーヒーコーナー |
<ザルツブルク>〜ミラベル庭園、モーツァルトの生家
ザルツブルク(塩の城砦)は紀元前から塩の採掘が行われ、街の中心のザルツァッハ川(塩の川)からヨーロッパ中に塩が出荷され、塩の交易によって栄えた街で、美しい町並みの歴史地区は世界遺産に登録されている。作曲家モーツアルトのゆかりのスポットや、映画「サウンドオブミュージック」のロケ地としても有名。
川の旧市街地側にあるメンヒスブルク山頂にはホーエンザルツブルク城塞があり、中世の城塞建築としては良く保存されたもののひとつで、内部には博物館のほか、大広間、礼拝堂、 「ザルツブルクの雄牛」と呼ばれる大オルガンなどがある。
ミラベル宮殿・庭園は大司教ヴォルフ・ディートリヒが愛人サロメ・アルトのために建築し、1721〜27年にバロックに改築された。広間はコンサートや催し物の会場となっている。庭園は、ギリシャ神話を題材にした石像、水しぶきが輝く噴水、色彩豊かな花々などが咲き乱れる。庭園からはザルツァッハ川越しにホーエンザルツブルク城とドームの麗しい姿を眺望することができる。また、映画サウンドオブミュージックのロケ地の一つでもある。
ザルツブルクで最初に訪れたのは、ミラベル庭園で、ここでオーストリアのガイドさんと落ち合う。オーストリアでは添乗員がガイドを行うことが禁止されているので、オーストリアに在住のガイドさんにお願いしたとのこと。小雨が降っていたが庭園には多くの花が咲いていた。庭園からは山上のホーエンザルツブルク城が真正面に見えた。この庭園は映画「サウンドオブミュージック」でドレミの歌のシーンを撮影した場所で、ペガサスの噴水やドレミの階段、バラのアーチで記念撮影をした。
雨のザルツブルク | ミラベル庭園 | 庭園から城を望む |
ペガサスの噴水 | ドレミの階段 | バラのアーチ |
雨の中を旧市街に向かって歩くと、ザルツアッハ川が見えてきた。旧市街と新市街を間に架かるマカルト橋の欄干には愛の南京錠がビッシリとかけられていた(橋が重くなるので、時々鍵は外されているとのこと)。橋からザルツブルグ城もよく見えるが雨が降って少し曇っていて残念。
旧市街のメインストリートは石畳のゲトライデ通りで、並ぶ通り沿いにあるカフェやショップなどの看板は全てアンテーク調で統一されている。ゴミ一つ無く綺麗な町並みである。
モーツアルトは1756年にザルツブルクで生まれ、彼の生家がゲトライデ通りにあり、建物は博物館になっていた。折角なので一人10ユーロを支払って見学する。博物館には彼が使っていたバイオリンやピアノ、自筆の譜面、肖像画などが飾られていた。パソコンで彼が作曲した曲を聴くことも出来るが、ゆっくり出来なかったのでさわりのみ試聴する。
モーツアルト生家の近くの家(?)のドアを入ると、狭い通路が奥まで通じており、通路の両側には小さな小物などを売る店や、小さな庭園があり、この通路を抜けると大学広場に出た。広場の臼路を振り返るとモーツアルト生家の裏が見える。広場を左手に歩いて行くと大きな噴水があるレジデンツ広場に出た。広場の中央を飾る大噴水は、アルプス以北で最も美しいバロック噴水のひとつとされ、レジデンツはローマの宮殿様式により建築された大司教の居城で、バロック絵画や大広間があるとのことだが、時間が無いのでこの広場で引き返す
モーツアルトクーゲルはオーストリアで定番のチョコレート菓子で、1890年にフュルストによって考案された菓子で、多くの類似の菓子が売られているが、元祖モーツアルトクーゲル(銀色のアルミホイルに青いモーツアルト、手作り)はザルツブルクにあるフュルストの本支店でしか売られていない(金色のアルミホイルにカラフルなモーツアルトは最大手のミラベル社製で、この2社のみ完全球形の形状)。レジデンツ広場の近くにある本店で買おうと寄ってみたが、レジが非常に混んでいたので、近くにある支店でばら売りのモーツアルトクーゲルを購入した。
昼食はモーツアルト生家に近い中華料理のYUENで、中華料理の皿がテーブル毎に運ばれてきて、みんなで分け合って食べた(ここはどこ?)。
食後、再び新市街に戻り、バスに乗ってハルシュタットに向かう。天気は相変わらず雨で、ザルツブルクでは雨の天気が普通で、晴れているのが珍しいとのこと。
マカルト橋 | 橋から ホーエンザルツブルク城 |
狭い建物の抜け道 |
ゲトライデ通り | モーツアルトの生家 | 生家の裏側 |
大学広場 | レジデンツ広場 | フュルストの本店 |
フュルストの支店 | 中華料理YUEN | 昼食は中華 |
<ハルシュタット>〜ハルシュタット湖遊覧
ハルシュタットは、街の近くに古代ローマ時代からの岩塩抗があり、Hallはケルト語で「塩」、Stattはドイツ語で「場所」を意味から街の名前になった。ハルシュタット湖の湖畔に家々が並び立つ景観は、世界でも最も美しい湖畔の町の一つとして知られ、世界遺産に登録されている。教会のある古い街並みは湖と調和し、典型的なオーストリアの風景としてよくカレンダーにも使用されている。
バスは山道のアップダウンを繰り返しながら、湖畔のハルシュタットに着いた。雨は相変わらず降り続き、駐車場もほぼ満員で、しばらく待ってバスを止めることが出来た。街の見学前にトイレに行くように薦められるが、トイレの前には長い列。狭い道路を歩いてオールドタウンに向かう
ハルシュタットには2つの教会があり、尖塔が有名なルーテル教会は写真によく撮られている。高台にあるカトリック教会に上り、上からハルシュタットの街を眺める。晴れていれば湖や山々をバックに良い写真が撮れそうだと思うが残念。ハルシュタットのフォトスポットではクラシックヴィレッジからの景色が有名だが、天気が雨なのと時間がなさそうなので今回はあきらめた。再び下の教会に戻り、ルーテル教会の前にある土産物屋で有名な塩を購入した。さらに、時間があれば、塩抗やケーブルカーに乗ったりするのもお勧めとのこと。
予約していた湖上遊覧船の出発時間に乗り場に集まり、遊覧船に乗る。雨は相変わらず降り続くので船内に入るが、船が動き出してから船尾の船上にでると、風下でほとんど雨にかからず、ここから街の撮影を試みた。雨にかすむ写真となったが、ハルシュタットの雰囲気はとれたように思う。ここの船着き場からは対岸へのフェリーも出ており、対岸を走る列車も見えた。
駐車場に停まっていたバスに乗り、山道、トウラン湖岸を通ってでウィーンへ向かう。片側3車線のアウトバーン(A1)に入る頃には雨は止んでいた。オーストリアの交通看板は電子式で見やすく、道路もスムーズで渋滞は無い。
途中で一端、高速道路を下りてサービスエリアでトイレ休憩(ここも0.5ユーロ)。長いバス旅で疲れがたまってきたので、トイレを済ませると、何も買わずにバスに戻る。
車で混み合う駐車場 | 湖畔を進む | 町中の狭い道路 |
尖塔がシンボルの ルーテル教会 |
高台のカトリック教会から | 教会から下を見下ろすと |
ハルシュタット湖の地図 | 湖上遊覧船から街を望む | 交通標示は 見やすい電子掲示板 |
ウィーンまではまだ遠い | 4カ所目のサービスエリア | オーストリアの風景 |
≪ウィーン>
バスがウィーンに着く頃には辺りはすっかり暗くなった。夕方のラッシュ時だが、この日は日曜日のせいか、渋滞も無く、バスは高速道路から町中のウィーン川沿いを走り、シェーンブルン宮殿の横を通って、宿泊予定のルネッサンスホテルに着く。このホテルはフロントエリアも広く、本旅行ではランクが一番高そうである。
チェックイン後、部屋に向かうが、エレベータもカードキーを翳さないと動かない仕組みになっていた。部屋に荷物を置いて、1階のレストランでビールとバイキング形式の夕食を摂った。この日は、長いバスの乗車(145+75+290km)で疲れたので、ウィーンらしい壁画が描かれていた浴室で、ゆっくりと入浴して疲れを取り、早々に就寝する。
ホテルに着く頃には 暗くなっていた |
近代的なホテルの入り口 | 混雑するフロント |
ホテルの部屋 | 浴室の壁には ウィーンらしい絵が |
夕食はバイキング形式 |