R ラズベリーパイ(3) 〜環境設定〜
by fjk
abc738などで、Raspberry_Pi3_BでRaspbianの起動を確認したが、日本語が使えないなど不便である。そこでラズパイの環境を整える。(DHCPなどでLAN接続がなされていると仮定)
1.初期設定
- @「Menu/Perfomance/Raspberry Pi Configration」をクリック
- A 必要であれば「Pswwword」でパスワードを変更(ユーザー”pi”の初期パスワードは”raspberry”)
- B「Localisation」の設定
Set Locate | Language: | ja(japanese) |
Counry: | JP(Japan) |
Character set: | UTF-8 |
Set Timezone | Area: | Asia |
Location: | Tokyo |
Set Keyboard | Country: | Japan |
Variant: | Japanese |
Set WiFi Country | Contry: | Japan |
- C 条件変更後、再起動
この先、各種アプリのインストールを小さな画面で作業を進めても良いが、コマンドラインでの文字は小さく、見づらい。そこでLANで繋がったパソコン上で作業できるように「SSH」を利用する。
- <SSHのラズパイ側の準備>
- クライアントとリモートマシン間の通信を行うSSH(Secure Shell)サーバーは、480*360用raspberian(4.4.19-v7)では自動的に起動していたが、800*480(4.9.17-v7)では起動していなかった。そこで、以下のコマンドをコマンドラインから実行する。
sudo /etc/init.d/ssh start
ラズパイのIPアドレスが必要なので、以下のコマンドで確認(”hostname -I”でも確認可能)。
ifconfig ・・・・(th0:有線ネットワーク、wlan0:無線LAN)
- <SSHをパソコンで実行>
- SSHが利用できるTeraTermソフトなどを準備し、インストールする。起動後、「ホスト」には「ラズパイのアドレス」を入力。警告が出る場合があるが「続行」をクリック。「ユーザ名」にはラズパイのユーザ名(初期はpi)、「パスワード」はラズパイのパスワード(初期はraspberry)を入力すると、ラズパイのコマンド入力画面が表示され、パソコンのキーボードでラズパイのコマンドを入力できるようになる。
- <SSHサーバーを自動起動させるには>
- sudo systemctl enable ssh
- <SSHサーバーの動作を確認するには>
- service ssh status
- ※jessieではインストール時にSSHサーバーの自動起動を登録することができる
- インストール用SDカードに、空の「SSH」(拡張子が無い)というファイルを作成しておくと、インストール時に自動的にSSHが起動するよう設定される。
2.VNCサーバー
リモート端末でグラフィカルに使いたい場合、Virtual Network Computingが利用できる。
- <ラズパイ側の準備>
- @最新版の入手
以下のコマンドを実行し、ラズパイを最新の状態にする。(アプリのインストール前に・・)
sudo apt-get update
- AVNCサーバー
以下のコマンドを実行する。途中で確認があるが「y」を入力。
sudo apt-get install tightvncserver
インストール後、以下のコマンドを実行し、VNCサーバーを起動する
tightvncserver :1 -geometry 1280x800 -depth 24
「1:」は(任意の)ディスプレイ番号(複数起動可)、geometryは画面解像度
- BVNCの利用パスワードの入力の要求があるので、パスワードを2回入力。
- <パソコンで実行>
- Windowsで日本語VNCが使えるUltraVNCソフトなどを準備し、インストールする(windows7以降は「アクセサリ/リモートディスクトップ接続」が使える)。
起動後、「VNCサーバー」には「ラズパイのアドレス:1」(:ディスプレイ番号)を入力。
「パスワード」はラズパイで設定したパスワードを入力すると、ラズパイのディストップウィンドウが表示され、マウス等で操作することができるようになる。
- ※VNCの自動起動は、tightvncシェルスクリプト(下記参照)を作成し
-
sudo nano /etc/init.d/tightvnc
その後、以下のコマンドを実行
sudo chmod +x /etc/init.d/tightvnc
sudo update-rc.d tightvnc defaults
- ※vncの動作確認には
-
netstat -nlt ・・・(ポート番号に5901があるか?)
- ※Jessieでは起動スクリプトが実行されないようで、crontabで自動起動の設定が出来ないようです。
PC上のSSH画面
PC上のVNC画面
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#! /bin/bash
### BEGIN INIT INFO
# Provides: tightvnc
# Required-Start: $remote_fs $syslog
# Required-Stop: $remote_fs $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start VNC Server at boot time
# Description: Start VNC Server at boot time.
### END INIT INFO
# /etc/init.d/tightvnc
USER=pi
HOME=/home/pi
OPTIONS=":1 -geometry 1280x800 -depth 24"
export USER HOME
case "$1" in
start)
echo "Starting TightVNC Server"
#Insert your favoured settings for a TightVNC session
su $USER -c "/usr/bin/tightvncserver ${OPTIONS}"
;;
stop)
echo "Stopping VNC Server"
su $USER -c "/usr/bin/tightvncserver -kill :1"
;;
*)
echo "Usage: /etc/init.d/tightvnc {start|stop}"
exit 1
;;
esac
exit 0exit 0
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※JessieにはRealVNCがインストールされているので、「ラズパイの環境/インターフェース」でVNCラジオボタンをONにするとVNCが使えるが(自動起動にもセットされる)、パソコンのultraVNCまたはwindowsのリモートディスクトップでは接続できなかった。パソコンで
RealVNC(windows7以降)を使うと、問題なく接続でき、ラズパイのディスクトップと同じ画面でVNCを使うことが出来た。
また、RealVNCではVNC画面のコマンドラインから”sudo leafpad”が利用できる(セーブ時にエラーが出るがチャンと格納されている)
3.日本語化
- 日本語フォント
以下のコマンドを入力しフォントを入手する。途中で確認があるが「y」を入力。
sudo apt-get install fonts-takao ・・・・(インストール後再起動)
4.日本語入力環境
- 以下のコマンドを実行する。途中で確認があるが「y」を入力。
sudo apt-get install ibus-mozc
インストール後再起動し、画面上のJPまたはUSをクリックし「日本語Mozc」を選択すると、日本語の入力が可能となる。日本語入力の切替は「半角/全角」キー。
- ※ HDMIディプレィ表示解像度の変更は、
- @ グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)の場合
sudo leafpad /boot/config.txt
- A キャラクターユーザインタフェース(CUI)の場合
sudo nano /boot/config.txt
- B /boot/config.txtのhdmi_cvt行を修正し(abc739参照)、保存。
例えば、”hdmi_cvt 720 480 60 5 0 0 0”など
- C 再起動するとディプレィ表示解像度が変更できる。
R ラズベリーパイ(4) 〜3.5インチLCD付ラズパイ用ケース〜
by fjk
ラズパイ用ケースのstlファイルはネット上で探せば沢山見つかる(例えばyeggiなど)。しかし、ラズパイ本体だけのケースで、3.5インチHDMIディスプレィを含めたものは無い。とりあえずラズパイ用ケースのstlファイルをダウンロードし、stlファイルの編集が出来るmeshmixerやshadeでの修正も考えたが、正確な場所にコネクタ穴などを開けるのが難しい。仕方が無いのでAutodesk123Dで最初から作ることにした。なお、タッチペンも本体に格納可能とした。
3dプリンタ用ラズパイケースのstlファイル(zip)。
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ケース本体 |
ケースの蓋 |
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ダビンチで作成したケース (印刷倍率101%) |
ラズパイ+LCDを ケース(黒)にセット |
それにしても、ダビンチ1.0Aioはヒーターや温度センサの配線の接触不良がよく発生し、印刷不能(エラー0011など)となることが多く、コネクタにヒーター配線などを強く押し込むなど、何とかごまかして動作させている(そのうちに配線のオーバーホールが必要かも)。
U 小型USB有線マウス
by fjk
ラズパイでは、OSによっては初期設定時には有線マウスしか使えないので、持ち運びにも便利なマウスとして小型USB有線マウスを探したところ、Y電気でミヨシ製のSRM-MB01(1,480円)が見つかった。このマウスはコードリール式で、USBコネクタの先端部が変形し、USBおよびmicroUSBの両方のコネクタに対応する。type-Cにも対応するSRM-MC01もあり、こちらは更にtype-C変換アダプタが付属している。
マウスのサイズは、縦67mm、幅38mm、高さ36mm、重量30gと、掌より小さいので親指と小指・薬指でつかんで操作する格好になる。リール式のケーブルがいやなら、通常のUSB−microUSBケーブルを使うことも出来る。
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SRM-MB01マウス(左)、 普通のマウス(右) |
変形するコネクタ (金具を跳ね上げる構造) |