Vol.741 9.Mar.2018

超小型USB無線キーボード ラズパイで「Web」「File」サーバー(5)

K 超小型USB無線キーボード

by fjk

ラズパイではインストール時からキーボードが必要なことがある(abc739)。そこで、USBタイプの小型キーボードを探したところ、EWINの無線ミニキーボード(EW-RW010、2,680円)が見つかり、ついポチリ。EWINにはBT接続(ドングル付)のものもあるが、2.4GHz接続のものを選んだ(BTより安定らしい)。付属のUSB受信機をラズパイ(やパソコン)に接続するだけでキーボードが使えた(日本語もOK)。キーが小さくてチョット大変だが、持ち運び用としてはポケットにも入るので便利。タッチパッドも付いているのでマウスの代わりにもなる。電源は内蔵電池にUSBから充電する構造。スマホの入力にも使えたが、スマホでは日本語入力への切替はキーボードではできない。

ポケットに入るキーボード



R ラズベリーパイ(5) 〜Webサーバー、Fileサーバー〜

by fjk

ラズパイをネットから使えるように、Webサーバーなどを起動する。

1.Webサーバー(nginx)
@ 以下のコマンドを実行する。途中で確認があるが「y」を入力。
  sudo apt-get install nginx
A インストール後、下記のコマンドを入力しnginxを起動する。
  sudo /etc/init.d/nginx start
B パソコンのURLに”http://ラズパイのアドレス”を指定すればWEB画面が表示される。
  なお、nginxでは”/var/www/html/”が公開フォルダーなので、ここにindex.htmlを置く。
C パソコンとのファイルの転送にはFileZellaを利用した。
パソコンからウェブアクセス FileZellaでファイル転送(ポートは22)

2.動的コンテンツ表示(PHP)
@ 以下のコマンドを実行。途中「y」入力
  sudo apt-get install php5-fpm
AnginxでPHPを使えるよう、nginxのdefaultファイルを変更(紫行の先頭の#を全て取る)
  sudo nano /etc/nginx/sites-available/default
  </etc/nginx/sites-available/default>
  
B ”/etc/php5/fpm/php.ini”ファイルを変更
  sudo nano /etc/php5/fpm/php.ini
  </etc/php5/fpm/php.ini>
  
C restartコマンドなどで再起動する
  sudo /etc/init.d/php5-fpm restart
  sudo /etc/init.d/nginx restart
D テスト用phpファイルを/var/www/htmlに格納
  sudo nano /var/www/html/test.php
E パソコンからphpファイルを開く
  http://”ラズパイのアドレス”/test.php
編集中のtest.phpファイル 日付を表示するindex.phpファイル 日付が表示されphpの動作を確認

3.データーベース(MySQL)
@ 以下のコマンドを実行する。途中で管理者パスワードを2回入力。
  sudo apt-get install mysql-server php5-mysql
A 以下のコマンドを入力しMySQLの動作を確認(Mysqlのログインコマンドが出ればOK)
  mysql -u root -p
 ※mysqlの詳細はここでは省略(後日)
sqlが動作していることを確認

4.ファイル共有サーバー(Samba)
<Sambaのラズパイ側の準備>
@ 以下のコマンドを実行する。途中の確認は「y」を入力。
  sudo apt-get install samba samba-common-bin
A 共有用フォルダーを作成(例えば/var/samba)
  sudo mkdir /var/samba
B 共有用フォルダーのユーザ(今回はpiのまま)設定
  sudo pdbedit -a pi ・・・ユーザーpiを登録(要パスワード設定)
C 共有用フォルダーの公開設定(smb.confに追加)
  sudo nano /etc/samba/smb.conf
 <smb.cnf>
[Share]
 comment = Shar Folder
 browseable = yes
 path = /var/samba
 writeable = yes
 valid users = pi
 force user = pi
D Sambaを再起動
  sudo /etc/init.d/samba restart

5.外部ストレージ(ntfsフォーマット)の接続(HDDへの供給電源容量に注意)
 ラズパイの説明書には、usbハードディスクをext4でフォーマットし直して使うことが推奨されている(動作速度が速くなる)が、windowsでも見えるようにntfsのままマウントすることにする。
@ USBハードディスク(ntfsフォーマット)を接続すると、自動で以下の場所にマウントされる。
  /media/pi/(ドライブ名)/
A マウントされたことの確認には”df”または”mount”コマンドを入力
B マウントは自動で行われるが、HDDの取り出しにはunmount処理が必要
  sudo unmount /dev/sda1 ・・・・ デバイス名がsda1の場合
 これで、"/media/pi/(ドライブ名)/フォルダー名"としてHDDを利用できる。
しかし、ntfsファイルの読み出しは出来るが、書き込みが出来ない(rootでも・・、パーミッションを変更しても・・)。
 そこで、”ntfs-3g”を利用する
@ 以下のコマンドで”ntfs-3g”をインストールする
  sudo apt-get install ntfs-3g
A sda1のマウントを解除する(すでにsda1がマウントされている場合)
  sudo umount /dev/sda1 ・・・・mountコマンドでremountオプションを利用しても良い
B 新たにntgs-3gフォーマットタイプで/mnt/usbhddにマウント
  sudo mkdir /mnt/usbhdd ・・・・usbhddホルダーを作成
  sudo mount -t ntfs-3g /dev/sda1 /mnt/usbhdd
C ファイルサーバー用として使うにはbindオプションでフォルダーをマウントする
  sudo mount --bind /mnt/usbhdd /var/samba   ・・・・/mnt/usbhddを/var/sambaでアクセス
D USBドライブを起動時に自動でマウントするには/etc/fstabに以下の行を最後に追加
  ”/dev/sda1 /mnt/usbhdd ntfs-3g defaults 0 0” ・・・複数のHDDを交換する場合はこちら
E または、固有ドライブとして指定する場合は/etc/fstabに以下の行を最後に追加
  ”UUID=(blkidで得たUUID)/mnt/usbhdd type=ntfs-3g defaults 0 0”
外付けUSBハードディスクをマウント パソコンから共有フォルダーにアクセス


※ 接続したUSBハードディスクがシステムに認識されているか確認するには”dmesg
※ ファイル名などに空白が含まれている場合、シングルまたはダブル・クオテーションで囲う
※ UUIDの確認は”sudo blkid /dev/sda1”(デバイス名がsda1の場合)
※ uid、gidの確認は”id”コマンドで確認できる(/etc/passwdでも確認できる)


超小型USB無線キーボード ラズパイで「Web」「File」サーバー(5)