Vol.814 12.Feb.2021

超小型カラーLED HDDの完全消去

C 超小型カラーLED

by fjk

 カラーLEDも小さくなり、1mm平方サイズのLTSN-B32JEGB6(アノードコモン)が入手できたので、0.16mmのポリウレタン線をabc813で紹介した実体顕微鏡下でハンダ付けし、点灯テストを行った。なお、コテ先はT18-D12では隣の端子に接触する恐れがあるので、T18-I(先端半径0.2mm)を用いた。
左から2012,1608,1005、
上は1mm角のカラーLED
微小カラーLEDにリード線を半田付け
リード線を付けた カラー LEDの点灯テスト

【おまけ】abc813で紹介した1005チップにもリード線を取り付けた。
1005LEDチップへの配線 1005LEDチップ(暖白)の点灯テスト


H HDDの完全消去

by fjk

 パソコンなどを処分する時にHDDなどのメディアの情報消去が課題である。Windowsの消去機能では実際のデータはHDDに残っており、簡単に復元可能である。abc810で紹介したローディスクフォーマットを行うと全セクターにデータが上書きされる(下記の@〜Bとほぼ同じ)。これでHDD上のデータは消去されたようだが、1回上書きでは残留磁気が残っていて、復旧専門業者にかかれば復旧可能な場合がある。
 HDDのデータを完全に消去する方法は、(a)物理的に破壊する、(b)強力な磁気で消去する、(c)ソフトウェアで消去する、の3つの方法が行われており、一般ユーザには(c)が良さそう。
 ソフトウェアによる完全消去ソフトには無料・有料のものが多数あるが、「Win95までと広いOSに対応」、「CDまたはUSBブートが可能」、「消去使用制限がない」とある「完璧・HDD消去3_PRO」を選んだ(2,540円、PROは個々のファイル・フォルダー消去も可能)。
 HDDの完全消去はデータを何度か上書きするのだが、以下の方法がある(完璧・HDD消去3より)

@ 1を1回書き込み−FFHで1回上書き。
A 0を1回書き込み−00Hで1回上書き。
B 乱数1回書き込み−ランダムな値で1回上書き。
C NSA方式−ランダムな値で2回、00Hで1回上書き(計3回)。【推奨】
D 旧NSA方式−FFH、00H、FFH、00Hの順に計4回上書き。
E DoD方式−指定の値で2回、ランダムな値で1回上書き(計3回)、検証。
F NATO方式−00H→FFH→00H→FFH→00H→FFH→指定データの計7回上書き。
G Gutmann方式−乱数4回→固定値27回→乱数4回の計35回上書き。

※消去方法は選択可能で、番号が大きいほど完璧に消去できるが、書込回数も多くなるため時間がかかる。

 古いXpマシンを使って、消去ソフトのシステムCDから起動し、500GbのSATA接続のHDDはデータ消去(ディスク全体・パーティション毎が選べる)ができたようだが、CのNSA方式で約20時間を要した。また40GbのIDE接続のHDDもAREAのHDDアダプタ(SD-ISZU2)を用いUSB2.0接続で消去ができるようだが、170時間かかると表示され、途中で中断した。abc810で紹介したWinDlg.exeを使うと約25分で消去できたので、IDEで1回書込ならWinDlgがベター。
CD起動時の起動画面 Viewでデータを確認 パーテション削除選択画面
削除中(経過時間と残時間表示) 削除完了(ログも残せる) IDEディスクを消去中


超小型カラーLED HDDの完全消去