Vol.870 19.May.2023

M5StickC_Plus Wordのページ番号設定

M はじめての M5StickC_Plus 〜概要と初期設定

by fjk

 M5StickC_Plusは、48.2 x 25.5 x 13.7 mmサイズと手のひらにすっぽり収まる小さなマイコンで、ボードマイコンのように回路が裸ではなく、ケースに覆われている。電源は充電電池を内蔵しており(USB-Cケーブルで充電)、WiFiとBruetooth機能があるESP32に、6軸加速度センサ、液晶ディスプレィ、LED、赤外線LED、3つのボタンとGroveなど外部信号用のコネクタがついている。なお、M5StickCはM5Stack社の製品で、同類の製品にM5Stackシリーズなどがある。また、温湿度センサーなどの拡張ユニットはM5stack用の物(GROVE)が使えるほか、StickC本体に一体化状態で接続できる「HAT」もある。
 M5StickCなどは国内取扱店のスイッチサイエンス社などで入手できるが、R5.5現在でM5StickCは販売終了(在庫のみ)し、M5StickC_Plus(約4000円)の販売となっている。使用ライブラリが異なるので注意が必要。また、Plusでは、G25、G36は同ポート(同時に使えない)なので未使用ポートはフローティングにすること。


(表面)
 

(裏面)
 
M5StickC_Plusの仕様

 M5StickC_Plusにプログラムを書き込んで動作させるには、本体ファームウェアの書き換え作業、およびプログラムを書くためのPC上の開発ソフトのインストールが必要。ファームウェアの書き換えには、専用の M5Burner を使う必要がある(現 UIFlow-Desktop-IDE には M5Burner は含まれていない[10/10修正])。また、開発ツールと本体はバージョンを合わせること(バージョンが異なっていても動作する場合もある[10/10追加]が・・)。
 UIFlow(MicroPythonを含む)はGUIプログラミング開発が可能で、Desktop版とWeb版(*参考)があり、Desktop版はネット環境がなくとも利用できる。しかし、Desktop版のバージョンアップは遅いと言われており、最新版を使いたい場合はWeb版がお薦め。さらに、ArduinoIDE(C++言語)などでも開発が可能(*参考)。ここでは、ネットワーク設定が不要なDesktop版を使った。
 なお、web版を起動するには ここ(flow.m5stack.com) をクリック(事前にWiFi接続設定が必要。後から設定するにはabc872参照)。

1.UIFlow(windows desktop版)の入手
@ M5Stack社のダウンロードページから
  UIFlow IDE Win10x64をダウンロード
   (windows10の場合)
A Zipファイルを任意の場所に解凍
   (インストール不要)

Download画面
2. M5StickC_PlusをパソコンにUSB接続
@ M5StickC Plusを充電する(1時間程度)
A 充電後、電源[左]ボタンを押して再起動
B 工場出荷時の Factory Test が起動
C パソコンには新しいCOMポートとして認識
※ 低電圧エラー(ERROR22)が出ることがある

Factory Test 画面
3.UIFlowの初期設定
@ UIFlow-Desktop-IDE.exeをクリック実行
A COMポートを選ぶ(USB接続で増えたポート)
B 言語は「日本語」(英語のままでも良いが・・)
C デバイスはM5StickC_Plus(アイコン)
D「OK」を押す・・ところが、接続エラー!!
   
 ・このエラーは、APPモード(*3)のためと思われる。
 ・M5StickCが長時間使用されなかったため、低電圧となり、電源管理ICの保護機能が働いている?。
E そこで、下記(1) を参考にBATとGNDを短絡し、30分充電を行ったが症状は改善せず。
F UIFlowの中にBurnerが見つからない(仕様が変わった?)ので、ダウンロードページよりM5Burnerをダウンロード。後、Zipファイルを展開。
G M5Burnerを起動し、デバイスにStickC_Plus、Desktop-IDEのバージョンにあわせV1.9.5を選び、「download」を実行。
H「Burn」をクリックし、さらに「NEXT」を押し、ポート番号を指定し「Start」を押すと、ファームウェアの書込が始まる。
I 書込終了メッセージが出たら、M5Stick_Plusを再起動(*1)すると、メニュー/Setup画面が表示された。
J Setup画面から、設定変更(*2) で、USBモードに変更し、再起動。
K UIFlowも再起動し、接続を試みると、「接続済み」と表示された。

UIFlow起動画面(COM、Device選択)

接続エラーと表示された

M5Burner画面(STickC_Plus選択)

Setup画面

USBに設定

USBモードに
※新品(?)のM5StickC_Plusには、新しいファームウェアを必ず書き込む必要がありそうです。
 
4.プログラムテスト
M5StickC_Plusの動作確認を兼ねて、「Lチカ」プログラムを入力してみる。
@ EventからLoop(ずっと)を選択しSetupに結合
A HardwersからLED、LEDOFFとLEDONを選択
B TimerからWait[1]msを2つ選択
C Timerの数値を2つとも500に変更
D Loopの中に上記を順に結合する
E 右下のRunをクリック
F M5StickCPlusのLEDが0.5秒間隔で点滅

Blockプログラム

Pythonプログラム
・M5StickC_PlusおよびUIFlowが正常に動作していることを確認できた。
・また、上部のPythonをクリックするとMicroPythonプログラムも確認できた。
  (注)Pythonプログラムの編集はブロックには反映されない
・この状態では、M5StickC本体にプログラムが書き込まれておらず、電源を落とすと消えてしまう。
・M5StickC本体に書き込むには「download」を実行する必要がある(書込後はAppモードになる)。
 
※0 ドライバー(FTDI)のインストール
・USBドライバーがない場合、FTDIのページからFTDIドライバーを入手しインストール
  (今回はドライバーが自動で認識されたので、新規ドライバーのインストールは行わなかった)
 
※1 M5StickC/Plusの3つのモード
M5Stickシリーズ本体には3つのモードがあり、モードによって動作が異なる。
@ USBモード
パソコンとUSB接続し、ファームウェアやプログラムの書込や実行テストが出来るモード
A ブラウザ(WiFi)モード
ネットワークで接続し、プログラムの書込や実行テストが出来るモード。購入時はこのモード。
B アプリケーション(APP)モード
内部に書き込まれたプログラムを(選択して)実行できるモード。上記1,2で「ダウンロード」すると、本体にプログラムが書き込まれ、自動的にこのモードになり、外部からプログラムなどの書き込み(アクセス)が出来なくなる。
なお、実行する内蔵アプリは、メニュー/APPList画面から選択できる。
※2 M5StickC/Plusの3つのモードの変更
これらのモードは、以下の手順で設定(変更)することが出来る
@ [電源ボタン](左)を押して再起動させる(ONは2秒、OFFは6秒、1秒以下はスリープからの復帰)
A 起動中に[ボタンA](前面)を押すと「メニュー画面」が表示
B [ボタンB](右) を押し、「setup」を[ボタンA]で決定
C Swith-modeを選び、「ボタンA」で決定すると、モードのリストが表示される
D [ボタンB]で希望のモード(例えば「USBモード」)を選び[ボタンA]で決定(白丸表示)
E APIKEYと接続ロゴが表示される
 
※3 「Upload code failed,maybe your device is offline check it and retry」エラー
工場出荷時のテストファームウェアがインストールされており、APPモードでテストのみを実行。
UIFlow ファームウェアを使用してデバイスをフラッシュする必要がある。
そうすると、StickC をアプリモードまたはプログラミングモードで実行できる。
 参考:comunity.m5stack
 
★トラブルについて以下のページを参考にさせて頂いた
(1)「M5Stick-Cが起動しないと慌てる前に」
(2)「M5StickCのトラブルシュート 動かないときに試すこと」
(3)「M5StickC Start Adapter」
(4)「M5Stack本体へのプログラム更新のときに”maybe your device is offline"って怒られた時」
 
★M5StickCの使い方はロジカラブログさんを参考にさせて頂いた。
★M5StickC用だが、次の日本語マニュアルも参考にした
★次の書籍も参考にした:はじめての「M5StickC」(IOブックス)


W Wordのチップス 〜ページ番号設定を使いこなす

by fjk

 ・以下の記事はword2019で記述しています

1.フッターまたはヘッダー部などにページ番号を追加する方法
@[挿入][ページ番号]で追加する場所を選ぶ
A[ページ番号の書式]で外観を指定する

ページ番号

ページ番号の書式
2.文章の途中からページ番号を付ける
@[挿入][ヘッダー/フッター][ヘッダー/フッターの編集]
A[先頭ページのみ別指定]にチェック
B「1ページ目のヘッダー(フッター)」と表示されるので、ページ番号を選択しDelete。
C 2ページ目のページ番号を選択し、右クリック、「ページ番号の書式設定」
D「連続番号」の開始番号を”0”にする
E「ページとフッターを閉じる」をクリック
※ 先頭ページのみ別指定は先頭ページだけでなくセクションの先頭ページにも適用できる。
※ 3ページ目(以降)からページ番号を付けるには次のセクションを利用

ヘッダーとフッター
3.セクション毎にページ番号を付ける
【セクションの追加】
@ セクションを開始したい場所を選択
A[レイアウト][ページ設定][その他]で「セクションの開始位置」を選ぶ。必要であれば、それまでの書式が継続されているので、書式を変更する。
B 上記の1.または2.でページ番号を設定
※ セクションを設定すると、セクション毎に書式の指定(例えば横書き/縦書きなど)ができる。
※「セクション区切り記号」が表示されない場合、[ホーム][段落][編集記号の表示/非表示]ボタンをクリック

ページ設定


※ 本レポートの参考・利用は、あくまでも自己責任でお願いします。


M5StickC_Plus Wordのページ番号設定