Vol.872 23.Jun.2023

M5StickC_〜HAT・GROVE Windows11へアップグレード

M はじめての M5StickC_Plus (3) 〜HAT・GROVE

by fjk

 M5StickCには、センサーや出力機器などをケーブル接続するGROVE(M5Stackシリーズ共通)、もしくは直接M5StickCに接続するHAT(M5StickC専用)などの外部ユニットが多く提供されている。
 外部ユニットの使い方は、左のUI画面からユニットを選択すると、Units(Grove)やHatにブロックが追加され、それらのブロックをプログラミング画面にドロップするだけである。
※なお、GROVEの使用には本体と接続するための専用ケーブル(自作も出来るが)が必要





利用できるGROVE


利用できるHAT

ユニット追加画面

 今回使用したユニットは、温度・湿度・気圧を測定するENV-VのGROVEとHATで、比較のため両方のユニットを同時に接続した。(PBは「プログラミングブロック」)

@ ラベル1〜6をUIマネージャー画面に並べる
A UIのUNITからENV-Vグローブ、および、HatからENV-Vハットを選択
B PBの「イベント」から[ずっと]を選びsetupに結合
C PBの「ラベル」から[ラベル0に〜を表示]を「ずっと」の中に結合
D PBの「テキスト」から[〜の小数点以下〜までのテキスト]をCの〜にはめる
E PBの「変数」から[数値]を選び、Dの”小数点以下〜”にはめ、数値を”1”にする
F PBの「UNITS」から環境を選び、[ENV-Vの温度]をDの”〜小数点以下”にはめる
G PBの「ラベル」から[ラベル0のフォントを”FONT_Dejave24"似設定]をCの前に挿入
H ラベル1に[ENV-Vの湿度]、ラベル2に[ENV-Vの気圧]を、C〜Gを同様に繰り返す
  ・気圧はPa単位で表示されるので、「数学」から[計算式]を使って、100で割り算した(hPa)
I PBの「HAT」から「ENV-V」を選び、ラベル3〜6に、C〜Gを同様に繰り返す
  ・HATのデータフォントは[赤色]で、フォントは[Font_DejaVu18]とした
J 画面がちらつかないように[500mS停止]タイマーも、ループの最後に追加した
K 表示された数値が何か判るようにラベル7〜9を追加し、単位を表示した

温湿度・気圧表示ブロック

環境センサーの測定値
白文字はGROVE、赤文字はHAT

 プログラムを実行させてみると、HATの方がGROVEより温度が2℃ほど高く、湿度は数%低く表示された。HATは本体に近いので、本体の温度上昇の影響が出ているものと思われ、温湿度を正確に測るにはGROVEを使った方がよさそうである。 なお、HAT及びGROVEの気圧はどちらもほぼ同じ。
 HATはケーブルが不要でコンパクトなので持ち運びには良いが、ENV-Vハットの測定値はあくまでも参考と考えた方がよさそう。

★★★ おまけ ★★★ (スマホによるWiFi接続設定変更)
今回、M5StickCとパソコンとはUSB接続を使ったが、WiFiを使う場合は、スマホなどでM5StickCのWiFi接続環境の設定・変更が以下の手順で可能。
 @ M5StickCで「setup/WiFi_via-a」選択
 A スマホの「WiFi接続」でM5StickCサーバーの「M5-8680」(UIFlowのバージョンにより異なる)を選択し、M5StickCに接続。
 B スマホのブラウザで”192.168.4.1”に接続
 C 表示されたweb画面で、WiFiサーバーのSSIDとPasswordを入力すると、M5StickCのネット接続環境を変更できる
さらに、具体的な方法は、以下のページなどを参考、
  ・【M5StickC】UIFlowをWi-Fi接続で使う設定方法!
  ・M5StickCのWiFi接続情報を、スマホで入力できるようにする

M5StickCサーバー画面

WIFi接続画面


W Windows11への道 〜無償アップグレード確認

by fjk

 今のところ、Windows10からWindows11へは無償アップグレードが可能ですが、チョット古いパソコンではWindow11のアップグレード要件を満足していない場合がある。

【Windows11アップグレード要件】

・プロセッサ:
1GHz以上、2コア以上の64ビットプロセッサ
・メモリ:
4GB(出来れば8GB以上推奨)
・ストレージ:
HDDまたはSSDで64GB以上
・ファームウェア:
UFFI、セキュアブート対応
・TPM:
トランステッドプラットフォームモジュールver.2.0
・グラフィック:
DIrectX12以上(WDDM2.0ドライバー)に対応
・ディスプレィ:
9インチ以上、8ビットカラー以上高解像度(720p)
・ネット:
初期時にインターネット接続、およびマイクロソフトアカウントが必要

要件を満たしている場合

要件を満たしていない場合

※Windows10からWindows11にアップグレードすると、10日後にWindows10が削除される。削除される前であればWindows10に戻すことが出来る。
※Windows11へのアップグレードが可能かは、「スタート」「設定」「更新とセキュリティ」で、以下の左のように表示されていればアップグレードが可能。
 未満足の場合は、「PC正常性チェック」を行う必要がある(abc805のパソコン[i7-9700、Z390M-plus]では右のように「要件不足」と表示された)。

●PC正常性チェック

「PC正常性チェック」ソフトがない場合はマイクロソフトからダウンロード/インストールする。

PC正常生チェック

セットアップ

インストール

正常性確認

システム要件
※ PC正常性チェックでは「TPM2.0がサポートされていない」(その他は全てOK)と診断された。
 そこで、Z390M-plus(ASUS)マザーボードのWindows11対応を調べて見ると、BIOS設定を行うことでTPM2.0対応になるとのこと。
 【参考】
   ・ASUSサポート
   ・ASUSマザーボードWin11

【Z390M-plusのBIOS設定】
@ 起動時に[DEL]又は[F2]キーを押してBIOS画面に
A [F7]を押してAdvancedModeに切り替える
B メニューの[詳細]、[PCH-FW Configuration]を選択
C [Intel Platform Trust Technology] を[Enable]に
D [F10]で設定を保存(以下の注意が出る)

BIOS注意画面
E パソコンを再起動後、「PC正常性チェック」を実行すると、「windows11の要件を満たしている」と診断された。

要件満足
  • ところが、PC正常性チェックでは「windows11の要件満足」と表示されているにも係わらず、「更新とセキュリティ」では相変わらず「windows11の要件不足」と表示されている?  再起動を何度か行ってみたが、この症状は変わらなかった。
  • 翌日、再び「更新とセキュリティ」を確認したところ、無事「windows11の要件満足」と表示された(BIOSの更新に時間がかかる?)
  • 今回は、Windows11への対応確認のみ(Windows11未対応のアプリがありそうなので・・)で、実際にWindows11へのアップグレードを実行していないので、これで良いのかは不明(多分大丈夫?)。

【参考】(Microsoft.com)


※ 本レポートの参考・利用は、あくまでも自己責任でお願いします。


M5StickC_〜HAT・GROVE Windows11へアップグレード