Vol.877 8.Sep.2023

M5StickC(8)〜USB-HAT製作 A-GPSデータの更新

M はじめての M5StickC_Plus (8) 〜プロトHATでUSB-HAT製作

by fjk

 abc873でパソコンとのUSB接続時に、UIFLOWではパソコンからのデータ受信が出来なかった。そこで、秋月電子の「FT234XD超小型USBシリアル変換モジュール、M-08461」(780円)を使って、パソコンとの相互通信を行った。さらに、シリアルUSB変換回路をプロトHATに納めることにした。


M5StickC用プロトHAT(下:分解)

HAT内蔵ユニバーサルボード

 プロトHATのユニバーサルボードには、高さを合わせるため、4ピン低ソケット(秋月電子、C-03138)を半田付けし、シリアル変換モジュールの4ピン(ピン長さを短く調節する必要有り)を差込む構造とした。


(FT234Xから電源を取る場合は破線も配線)
シリアルUSB変換モジュール回路図

4Pソケット取付

ワイヤで配線

変換M取付
 
完成したUSB-HAT(完成後HATにUSBシールを貼り付け)

 UIFLOWは、uart1で送信にG26、受信にG0ピンを指定し、受信バッファーにデータがあれば変数rbufにデータを読み出し、ラベル0に受信データの表示と、uart1に受信データをそのまま返信している。
 また、ボタンAが押されたら「Hello M5StickC」、ボタンBが押されたら「B button」(CR無し)をパソコンに送信している。なお、受信データ確認のため、ラベル1に受信データ文字数を表示している。

 

USB通信中のM5StickC_Plus(文字数は8文字+CR)

 1文字を入力後のテラターム画面で見ると、「b'1'」と表示され、USB通信がうまくいっている。しかし、1文字毎に改行されてしまう。
 そこで、テラタームの(コントロールメニューの)「ブロードキャストコマンド」機能を使って文字列の送信を行うと、文字列の送受信も正常に行われていることを確認できた。
 また、AボタンおよびBボタンの動作も問題なく、正常に通信が行われることを確認した。


テラターム画面(1文字入力)

テラターム画面(ブロードキャスト使用)

===【おまけ】===

パソコンからM5StickCのUSB受信データ(rbuf)が bytes型データ となり、テラタームの受信データが1文字ごとに改行されないようにするには、以下のコードを実行。
@ bytes型データのrbuf を decodeメソッド で文字列 s に変換(MicroPython内部文字コードはUTF-8)
A 変換した 文字列s をパソコンに送信(改行コードは送信しない)
B 文字列s の行末が"\r"(改行)か endswithメソッド で確認し、改行なら"\r\n"を送信

UIFLOWのblockly画面(usb-hat.m5f)
(コードはまとめて1ブロックでも記述可)

テラターム画面
(リアルタイム入力)

テラターム画面
(ブロードキャスト入力)


T TG-5のA-GPSデータをスマホのOI.Shareで更新

by fjk

 オリンパスTG-5のA-GPSデータ更新に、パソコンとUSBケーブルを使っていたが、A-GPS_Utilityのダウンロードサービスは2023年1月23日で終了した。
 その代わり、OM_Workspace(パソコン)またはOI.Share(スマホ)を使うことになり、スマホで更新してみた。

1.「Playストア」から「OI.Share」をダウンロードし、SH-02Mスマホにインストール
2.カメラ本体のMENU(WiFi)ボタンを長押し、カメラにQRコードを表示
3.OI.Sharを起動し、下部の「カメラアイコン/簡単設定/読取り開始」でQRコードを読み取る
※初回接続時にカメラ設定を行うと、2回目以降、QRコードは読み取らなくて良い。
 
4.A-GPSデータの更新
(1) スマホとカメラをWiFi接続する
(2) OI.Sharの右上の「設定」アイコンをクリック @
(3) 「カメラ管理」を選択 A
(4) 「A-GPSデータの更新」B
(5) 「ダウンロード」
(6) 「カメラへ転送」
●OI.Shareの「ライブビューモード」を使うとスマホで画像を確認しながら撮影を、また「ワイヤレスレリーズモード」を使うとスマホでシャッターが切れる。

ライブビューモード

ワイヤレスレリーズモード
●「位置情報付与機能」を使うと、カメラで記録した画像とトラッキング情報をスマホに送信することで、情報を管理したり、連動して表示できる。
位置情報付与機能を使うには、ここを参照
 
取得ログデータをGoogle Earthで表示するにはここを参照


※ 本レポートの参考・利用は、あくまでも自己責任でお願いします。


M5StickC(8)〜USB-HAT製作 A-GPSデータの更新