Vol.881 27.Oct.2023

インスタントカメラ_instax_mini_LiPlay M5StickC(12)〜IOデータリモコン

C インスタントカメラ 〜instax mini LiPlay(富士フイルム)

by fjk

 同窓会に参加する機会があり、撮影した写真をその場で渡せないかと思い(今はスマホで転送が主流か・)、インスタントカメラを購入した。
 昔はポラロイドカメラを使っていたが、現在は、「富士フイルム」と「コダック」などがあり、富士フイルムは種類も多く、特にハイブリッド(デジタル)タイプは、一端、デジタルデータとして記録し、後から写真を選んでプリントが出来る。デジタルタイプにはinstax_miniのEvoとLiplayがあり、前者の方が機能も豊富で写真解像度も高いが、Liplayは最も小さく、持ち運びに便利。Liplayは販売開始が2019年と古く、20%引きで売られていたので、安価でコンパクトなものを選んだ。
 LiPlayは、フィルターで画像効果処理をしたり、いろいろなフレームで飾ったりした写真として、その場でプリントできる。また、「音声チェキ」で音声付き写真として録音・再生もできる。さらに、スマホの写真も転送して LiPlay でプリント出来る。


レンズ側
(フイルムは上部から出る)

液晶表示側
(フイルムは液晶下に収納)

instax_miniフイルム
 

【instax mini LiPlay の主な仕様】富士フイルム

1. カメラ機能
  撮像素子
1/5型CMOS原色フィルター
  記録画素数
2560×1920ピクセル
  記録メディア
内蔵メモリー、microSD/microSDHCメモリーカード(別売)
  記録枚数
内蔵メモリー約45枚、microSD/SDHCメモリーカード1GBあたり約850枚
  記録方式
DCF準拠 Exif Ver.2.3
  焦点距離
f=28mm(35mmフィルム換算)
  絞り
F2.0
  オートフォーカス
シングルAF(AF補助光付)
  撮影可能距離
10cm〜∞
  シャッタースピード
1/4秒〜1/8000秒(自動切換え)
  撮影感度
ISO100〜1600(自動切換え)
  露出制御
プログラムAE
  露出補正
-2.0EV〜+2.0EV(1/3EVステップ)
  測光方式
TTL256分割測光、マルチ測光
  ホワイトバランス
オート
  フラッシュ
オート/強制発光/発光禁止
  撮影可能範囲
約50p〜1.5m
  セルフタイマー
約10秒/約2秒
  画像エフェクト
フィルター、フレーム
  音声記録
1枚につき、撮影時音声記録、再生時音声記録、上書き、が可能
2. プリンター機能
  使用フィルム
富士フイルム インスタントフィルム instax mini(別売)
  フィルム枚数
10枚/パック
  フィルムサイズ
86mm×54mm
  画面サイズ
62mm×46mm
  プリント画素数
800 × 600ドット
  プリント解像度
12.5ドット/mm(318dpi、80μmドットピッチ)
  プリント階調
RGB各色256階調
  画像フォーマット
カメラ内蔵メモリー及びカードからの場合:本機で撮影したJPEG画像
スマートフォンからの場合:JPEG、PNG、HEIF
  プリント出力時間
約12秒
  プリント機能
カメラ内蔵メモリー画像+microSD内の画像をプリント可能
  リプリント
プリント履歴に保存画像(50枚まで)を再プリント可能
3. その他
  スマホアプリ連携
音声再生、スマホ画像プリント、リモート撮影、フレーム追加
  液晶モニター
2.7型TFTカラー液晶モニター 画素数:約23万ドット
  外部Interface
マイクロUSB Micro-B(充電専用)
  電源
リチウムイオン電池(内蔵型:取り外し不可)
  充電機能
内蔵
  プリント可能枚数
約100枚(フル充電から) ※注意:使用条件により
  充電時間
約2〜3時間 ※気温によって異なる
  本体外形寸法
82.5mm×122.9mm×36.7mm(幅 × 高さ × 奥行き)(突起部除く)
  本体質量
約255g(フィルムパック、記録メディア含まず)

・Bluetooth接続とスマホアプリ(bluetooth登録は1つしか登録できない。→接続削除→再登録)
   MENU/OKボタンを押し、さらに「Bluetooth設定」、「ペアリング登録」を選択後


アプリのsetting

Bluetooth設定

「接続」

無事登録完了

  1. 撮影した写真は本体またはSDカードに保存でき、気に入った写真だけをプリントできる
     ・プリントした写真は、「プリント画像転送」で、選択しながら、スマホにも転送できる
     ・フイルムのフィードに連動し液晶画面がスライドするのがおもしろい
  2. スマホでのモバイルアプリ(instax_mini_LiPlay)を使うと、以下のことが出来る
     @リモート撮影、Aスマホの写真を選んでinstaxで印刷、B音の録音・再生、C各種設定
  3. 撮影した写真は400万画素のカメラと同解像度なので、通常のスナップ写真程度であれば、充分綺麗に撮影できる。しかし、明るいところでの撮影は問題ないが、暗いところではチョット厳しいかも。
     ・SDカードの写真をパソコンに取り込み、EP970A3で印刷してみると、400万画素画像で印刷できる
  4. その他
     ・付属マニュアルは最低限の記述、HPから(もっと詳しい)マニュアルをダウンロードすること。


M はじめての M5StickC_Plus (12) 〜IOデータリモコン

by fjk

 前報(abc880)でNECフォーマットの赤外線データの送信ができたので、M5StickC_PlusがIOdata用リモコンとして使えないか試みた。
 なお、abc880sendNEC.py(zip) がM5stickC_Plusにダウンロードされていないなら、abc879 の要領でダウンロードしておくこと。
 
1. IOデータリモコンの動作テスト

・UIFLOWで右図のブロックを記述し、Aボタンを押すと、チャンネル1に(0x8410)、Bボタンを押すと、チャンネル3に(0x8430)、IOデータのTVモニタ(LCD-DTV223XBE)のチャンネルを切り替えることが出来た。
・IOデータのリモコンはNECフォーマットをフレーム間隔43msで、2回送信することで16ビットデータを送信している(abc855参照)。
・送信確認のため、変数hxを準備し、送信データを16進数に変換後、ラベル0に表示した。
・M5StickCの赤外線LEDの出力が小さいが、机上のモニタとして使っているテレビの近くでは、方向を向けなくとも、問題なく動作した。
・IOデータのIRコードは abc859 などで使用したものと、上位バイトと下位バイトを入れ替えているので注意!

IOデータリモコンテストblockly
test-IO.m5f

2.pysonスクリプト(sendNEC.py)を使ったIOデータリモコン

@ UIFLOWで画面レイアウトを作成(表示文字数によりX方向の文字位置はオフセットしている)
(10,10)からsize(40,30)のボックスサイズで、3 x 5個のラベルを配置(posYは40ドット毎)
A カーソル表示用ボックス関数とIOデータコード送信関数を作成
dsp_box() ・・・・sel番号に応じた位置に水色の枠を描画
clr_box() ・・・・sel番号に応じた位置に黒色の枠を描画(枠消去)
sendIOdata()・・・sel番号に応じた赤外線コードを送信
B ボタンBが短押しされたら、ラベル15に"for IOdata"と表示し、カーソルを次に移動する
C ボタンBが長押しされたら、カーソルの移動方向を逆にする。移動方向はラベル16に表示
カーソル位置がコードデータの範囲を超えた場合、sel番号を0〜14の範囲に納める
D ボタンAが押されたら、sel番号に応じたIOデータコードを赤外線LEDで送信する。
送信したコードデータを16進数でラベル15に表示

<今回送信するIOデータコードのリスト>
IOcode=[0x04D0, 0x2470, 0x9400, 0x8410, 0x8420, 0x8430, 0x8440, 0x8450, 0x8460,
     0x8470, 0x8480, 0x8490, 0x84A0, 0x84B0, 0x84C0]
※コードは多いので、UIFLOW画面で全てを確認できるよう、extendメソッドを使って宣言した。


IOデータ用リモコンのUIFLOW画面(IO-remote.m5f
(BボタンはwasPressedではなくwasReleasedを使った)

起動画面
 

チャンネル1
を送信

選択移動方向
を逆に

戻ってチャン
ネル6を送信

 M5StickC_PlusをIOデータテレビ用リモコン(今回、M5StickC_Plusを選んだ当初の目的)として使えるようになったが、念のために画面左下に電池の残量表示(%)を追加した。
 それでも、バッテリの消耗が意外と早いので、モバイルバッテリーが必須かもしれない。
 電池残量の測定間隔を1秒としたが、さらにスリープなどを考慮する必要がありそう。


モバイルバッテリを繋いでおくと安心

【おまけ】
 IOデータコードの作成にextendメソッドを使ったが、「リスト」の[以下を使ってリストを作成]ブロックでも作成できる。


リストブロックでデータリストを作る


※ 本レポートの参考・利用は、あくまでも自己責任でお願いします。


インスタントカメラ_instax_mini_LiPlay M5StickC(12)〜IOデータリモコン